
どもども!現役薬剤師のとしとしです!
急な腰痛や肩の痛みがあった時、皆さん湿布薬を使いますよね?市販の湿布薬は多数あるので迷った経験ありませんか?
今回は市販で売られている代表的な4つの痛み止めを比べてみました!
痛みの発現プロセス

筋肉の疲労、打撲などにより細胞が刺激を受けると細胞膜のリン脂質から不飽和脂肪酸であるアラキドン酸が合成されます。
このアラキドン酸がシクロオキシゲナーゼ(cox)という酵素で代謝されることでプロスタグランジンという物質が発生します。プロスタグランジンが発生することで痛みや炎症を引き起こします。
痛み止めのメカニズム
ロキソニン(成分:ロキソプロフェン)、ボルタレン(成分:ジクロフェナク)、フェイタス(成分:フェルビナク)、サロンパス(成分:サリチル酸メチル)はどれもNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に分類されている薬です。
NSAIDsは、痛みの元となるプロスタグランジンの合成に必要な酵素であるシクロオキシゲーナゼ(cox)を阻害することで痛み、炎症発現を抑えます。

痛み止め強さランキング
1位.ボルタレン

1番鎮痛・消炎効果が出るのはボルタレンです!
ボルタレンの成分であるジクロフェナクは、NSAIDsの中で最も強い鎮痛効果があるとされています。他の鎮痛薬が効かない場合などにもよく使われます!
ただ、強い分かぶれなどの皮膚障害等の副作用が起きる可能性も高くなっていますので注意が必要です。
2位.ロキソニン

2番目に鎮痛効果があるのはロキソニンです!
ボルタレンと比べると効果は少し劣りますがそれでも大抵の痛みに効果があります。
速効性が高く1時間以内に最高血中濃度に達すると言われていてその速さはボルタレンの約3倍の速さです。速効性はずば抜けて早いです。
1類医薬品に錠剤タイプもあるので外用剤が嫌な方はそちらでも効果はあります!
テープ剤などは要指導医薬品になるのでドラッグストアなどで買う際は薬剤師の対面販売が必須になりますのでいない場合は買えないのが難点ですね。
錠剤タイプもかなり効果あるので痛みにはオススメです。
3位.フェイタス

3位はフェルビナクを配合したフェイタスです!
NSAIDsとしての鎮痛効果は他に引けを取らない強さを示しますがボルタレン、ロキソニンと比べると少し弱いように感じます。
ただ、ジクロフェナクが配合されたフェイタスzαジクサスに関してはボルタレンよりも鎮痛効果が高いですので痛みが酷い方にはおススメです!
フェイタスzαジクサスについてはこちらをどうぞ!
4位.サロンパス

4位はサリチル酸メチルが配合されたサロンパスです!
鎮痛効果はフェイタスとそこまで変わりはありませんが効果持続時間が他と比べて短いです。
一過性の肩こりなどの方はこちらはおススメできますが、痛みが長く続く方はあまりおススメはできないかと思います。
まとめ

一番鎮痛効果があるのはボルタレンです!その分副作用も起こりやすいのが注意が必要です。
速効性を求めたいのならロキソニンがおススメです!
